東京都地域連携型認知症疾患医療センター専用電話(無料)
- 相談内容:家族や介護関係の方、本人から随時ご連絡ください。今までの治療歴、通院歴や服薬歴、介護度、家族構成などがわかると助かります。
TEL 03-6905-8015
センター外来(保険診療)
- 外来
月曜日・金曜日 午前9時から午前11時 (予約制 これ以外の時間希望の場合お問合せください) - 往診
月曜日~土曜日 (予約制 状況に応じ保険診療の適応でない場合や、往診の初診日についてははお待たせすることがあります。)
TEL 03-6905-8682
東京都地域連携型認知症疾患医療センター概要
- 豊島長崎クリニックは、東京都の指定を受け、平成27年9月1日より認知症疾患医療センター(地域連携型)を開設することとなりました。
- 「認知症疾患医療センター」とは、地域において認知症の進行予防から地域生活の維持までに必要となる医療を提供できる機能体制の構築を図ることを目的としています。
- 2015年1月に策定された認知症に優しい地域づくり(新オレンジプラン)に基づき、地域で暮らせるような街づくりを目指すため、いろいろなプランがつくられています。認知症疾患センターは認知症の発症の予防から早期診断、治療方針、周辺症状などが出ても地域で安心して暮らせるような街となるために、上記のような努力をしてまいります。
(1) 専門医療についての相談
認知症に関する専門知識を有する相談員(精神保健福祉士等)を配置し、本人、家族、関係機関(地域包括支援センター、豊島区、保健所・保健センター、介護保険事業所等)からの認知症に関する医療相談に対応するとともに、状況に応じて、適切な医療機関等の紹介を行います。
(2) 認知症の診断と対応
認知症の診断だけでなく、日常生活の状況や、他の身体疾患等の状況の評価を行うとともに、関係機関と情報の共有化を図り、医療・介護・生活支援等の支援に結び付けていきます。
(3) 身体合併症・周辺症状への対応
身体合併症及び行動・心理症状の治療について、当センターで受け入れるほか、地域の専門医療機関、一般病院や精神科病院等と連携を図り、地域全体で受け入れる体制をつくっていきます。
(4) 地域連携の推進
豊島区が開催する認知症に関連する会議に協力・出席し、区とともに、地域包括支援センター、認知症サポート医、かかりつけ医、豊島区医師会、介護保険事業所、家族介護者の会等、認知症の人の支援に携わる関係者のネットワークづくりを推進します。
豊島区医師会Webサイトはこちら
地域包括支援センターWebサイトはこちら
(5) 区市町村の認知症施策への協力
豊島区が実施する認知症関連事業に協力します。
豊島区役所Webサイトはこちら
認知症とは
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認知症にはいくつかのタイプがあります。また物忘れがあるからすぐに認知症で、薬を飲めば予防できるというわけではありません。タイプによって症状の進行や薬の効果などはさまざまなのです。特に多いのがアルツハイマー型です、脳の中に特殊なタンパク質が蓄積し、脳細胞が障害され、特に短期的な記憶が消失していく病気です。特効薬はありませんが、内服薬をうまく使うと進行を遅らせることはできると言われています。また内服だけでなく、環境や介護の接し方などで徘徊などの周辺症状も減らすことができる場合が多いです。個別の患者様の状況によって治療は異なるため、治療が難しいのです。
東京都の冊子『知って安心認知症』のページ(PDF)はこちら
早期診断
- 認知症の初期の前には軽度認知障害(MCI)という時期が数年から5年あることが多いです。このころは本人にも物忘れの心配などがあり、物忘れ外来や内科などを受診されていることが多いですが、だんだんと外出ができなくなり、孤立し、拒否が強くなると予防や治療、サポートの機会を失います。サポート医やかかりつけ医、センターなどとともに経過をみてサポートしていくことが大切です。MCIから認知症になるのは一部であるため、このころから認知症薬をやみくもに飲むのは副作用なども考えるとよくないことであり、みまもりと不安の解消につとめることが大切です。
周辺症状の治療、身体状況の悪化
- アルツハイマー型認知症は進行していくことがほとんどで、最初はいろいろな失敗を取り繕いますが、放っておくと孤立し、誰も受け入れなくなります。家族も近づけなくなり、家で一人で大声を出していたり、ぐったりして救急車などを呼ぶ直前だったりします。そういった遅い対応は好ましくないのですが、当院は訪問診療を行っているため、周辺症状などで拒否がある方や内科などの身体状況の鑑別などにもすぐれています。
必要な検査
- 心理検査・CT・MRI(VSRAD)・血液検査など