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在宅治療のすすめ

チームの力

在宅医療はご自宅で患者様が療養を行う、あるいは病気と闘って向き合うものです。しかし、病院とは違い、医師・看護師など医療スタッフが24時間そばにいるものではありません。ではどんなものなのでしょうか?
それは「チーム」医療なのです。患者様は在宅医療の主役であり、チームの一員です。ご家族、訪問看護師さん、ケアマネジャーさん、ヘルパーさん、薬剤師さんなど皆がチームメンバーです。それぞれが必要な情報を共有し、在宅での医療・介護サービスの提供がスムーズにいくように絶えず連携します。

患者様には以前と同じように生活するために、やれることをご自身でやって頂く場合もございます。ご家族にご協力をいただくことも少なくありません。以前と同じように家で過ごしたい。そのために努力してみることが、早い治癒、体調の維持につながります。
不安・わからないことがあればいつでもご連絡ください。我々医療スタッフは安心して療養生活が送れるように24時間待機しております。ご家族が疲弊することなく、みなが支えあう体制を作っていくつもりです。

家の治癒の力

Aさんは85歳男性。自宅で朝右足が動かないのを家族が発見し、救急車で大学病院へ搬送されました。脳梗塞と診断され、右半身麻痺と嚥下障害が残りました。入院中食事がとれなかったため、胃瘻を造設し、リハビリも積極的に行いました。発語もあまりなくなりました。うつ病と診断され、抗鬱剤を飲み始めました。途中で誤嚥性肺炎をおこし、抗生剤の点滴を行い、肺炎は改善しましたが、全体に弱ってしまい、ベッドから起きあがることもやっとになりました。主治医は施設をすすめましたが、ご家族の強い希望でご自宅に退院しました。わたくしたちの訪問診療の依頼がありました。

最初の診察のときは元気なく、疲れた様子でした。胃瘻を使ってはいましたが、飲み込むことは何とか可能でした。ゆっくり好きなものを小さくして時間をかけて食べることを心がけ、ご家族についていてもらうようにしました。デイサービス、リハビリなどは最初は嫌がっていましたが、辛抱強く声をかけ、行くようになり、表情に明るさも出てきました。徐々にではありますが、食事量も増え、胃瘻の回数を減らすことが出来ました。
春休み、孫と家族で温泉旅行に行けるかどうか質問がありましたが、食事の量も回復し、本人が元気になるなら行った方がいいと主治医は考え、行くようにご指導しました。途中疲れないようにといくつかの助言をしました。無事に2泊3日の温泉旅行にも行くことができました。
今では薬も飲まなくて済むようになり、胃瘻も使わないで元気に過ごしています。

住み慣れた場所は本人や家族の生きがいの詰まった場所です。在宅医療は家が治療場所であり、家やその周りの環境そのものが最大の薬なのです。そのなかで、不足な点や支援の必要な部分をサポートしていく、ひいては新たな病気の発症を抑える。これが在宅医療と考えています。

訪問診療の最大の魅力は、何よりも「自宅で過ごせるようになる」ということです。見慣れた室内、孫や子供たちの声、趣味、家にはご本人の記憶が詰まっています。まさに城です。その城に一日でも長く過ごしていただけるよう治療・療養のサポートをしていきます。少しでも患者様の心身の回復を後押しできればと願っております。

最期まで住み慣れた自宅で過ごすために

在宅療養支援診療所の重要な使命の一つが、自宅でのお看取り、住み慣れた自宅で安心して、苦痛なく最期の時を過ごせるようサポート・治療を行うことです。

かつては家の畳で家族にみとられて最期をむかえるのはごく普通のことでした。最新医療の進歩に伴い、医療機関は病気を治すことに最大限の努力をしてきました。そのためにはチューブだらけになることも仕方ない。いのちの維持はそれほどまでに重要なものである。という世論に伴い、チューブを入れないで病院で亡くなることは、医師の怠慢や医療事故であるかのような風潮となってきました。
現在では6割近くの方が病院で亡くなり、在宅で最期を過ごす方は17%と少数です。しかし、多くの方が、かりに自分が悪くなったら、できる限り家にいたいと考えているとの調査結果が出ています。

「いのちを大切にする」ということはどういうことでしょうか?
一時的に肺炎を起こして2週間チューブをつなぐようになるのは治すためだけれど、本人が暴れても何年もチューブを入れないと維持できない「いのち」とは?
在宅医療は「いのち」と「意志」を大切にする医療です。老衰に伴う食欲低下や脱水などは、欧米では点滴をしません。むしろいのちの尊さを侵害する行為とも考えられる傾向にあります。それだけ医療行為に対する考え方には差があるのです。

多様な価値社会であるため、我々はいつもいくつかの可能性をご家族とご本人に提供し、決めて頂くことにしています。在宅での医療行為は人工呼吸やドレーン管理など、時には一般内科病棟よりはるかに高度なことが可能です。刻々と変化する病態にも対応しています。しかし、こういった治療を行わないで過ごすに越したことはなく、特に残された最期を迎えるときになれば、日々を大切に過ごしていただき、チームとして苦痛のない医療を提供することがわたくしたちの使命と考えています。

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